福寿草
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15 昨日、近所のHさんの葬儀があり夫と私はお手伝いをしつつお見送りしました。お焼香して「Hさん、ほんとにほんとにありがとうございました、大変お世話になりました」と小さな声で言いました。これで「とわ」のお別れですネ。 Hさんは私たちが平成九年より新聞配達を始めてから大変優しくしていただきました。新聞が大好きで、毎日三時間も隅から隅まで読み、見たいテレビ欄には赤丸をつけておられました。九十歳でしたが、NHK教育テレビで短歌や文章の書き方の勉強をされていました。 一人娘が遠くに住んでいらっしゃるので一人暮らし。人に迷惑をかけたくないので食事に注意し、愚痴等言わず前向きで、いつも大笑いしながら話しましたネ。 私の娘が平成十年より「ちまた」に掲載されると次の日、配達に行くと手紙がポストにかけてあり、とても達筆で温かい励ましの言葉が書かれていて、私も娘も涙したものです。一部コピーして二人とも大切にしています。 私は「新聞配達通し皆の好意知る」、娘は「すてきな日記帳贈られ大感激」でHさんのことを書いて「ちまた」に載せていただいた時、Hさんは「私のことを書いてくれた」と喜んでいらっしゃいました。雪が積もった夜、明日は早く配達しなくてよいからと電話くださったHさん、天国で頑張る姿を見守ってくださいネ。お墓に報告に行きますから。やさしい言葉をありがとうHさん!!掲載日:2000年(H12)3月28日「ちまた」・63歳お世話になったHさんの思い出

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