福寿草
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28 五月二十四日付本欄、河島さんの「結婚の記念日覚えておいて」を拝読して思わずペンを執りました。私も結婚記念日とか誕生日は祝います。結婚一周年の「紙婚式」は山陰方面に一泊旅行し、一年間の反省をしました。 翌年からは、娘が誕生し結婚記念日は親子三人日帰り旅行をしました。誕生日は食事に行ったり、お料理をとったりしてきました。私たちも四月、四十三回目の記念日を元気で迎えました。河島さんと同じでわが夫も記念日を覚えてくれなくて、初めは腹が立ちましたが、育った家庭環境の違いと気づきました。 私は大阪出身で小さい時、多くの家族の中で育ちました。誕生日には大変なごちそうでした。戦時中、祖父母と父を亡くして、母の実家に母子五人疎開して、急に貧しい生活になりましたが、母はどんな苦しい時でも私たちの誕生日にごちそうを作り、皆で祝ってくれました。 今でも姉や兄の誕生日を覚えています。だから私は結婚記念日など二カ月も前から「今度はどこへ行く?」とか、私の方から言い続けたので、やっと最近私の誕生日も覚えてくれました。河島さんも前もって「誕生日にどこか連れて行って」と話されたらいかがでしょうか。掲載日:2005年(H17)6月2日「ちまた」・68歳旅行や食事で記念日を祝う

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