福寿草

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47　四月の声を聞くと、うちゃあ心がウキウキするんじゃ。そりゃ、ワラビがニョキニョキ出てくるからじゃ。遠くに行かにゃワラビのある山はないけん、連れ合いのご機嫌ばあとって車出してもらうんよ。　せえでも今ごろは面白えほどにゃあ採れん。山を上へ下へ、すべて忘れてひたすらワラビを探すんじゃ。採り終わって山を見ると、ようあげん所まで登っとったんじゃとびっくりする。手作りのオニギリ食べようるとウグイスが「ホーホケキョ」と鳴きよる。　うちゃあ、小さい時からワラビ採りが好きじゃったけん「ワラビ採り競争がありゃ出るんじゃけえど」と言うと、夫に「あんごー（ばか者）」と笑われた。帰ってアク抜きして、おいしいワラビご飯作って皆に食べてもらうと最高に幸せじゃ。　去年、京都の亀岡からトロッコ列車に乗って嵯峨野に行った時、右山すそにワラビのシダがぼっけえ生えとった。うちゃあ大きい声で「ワラビばあじゃが」と言って友達に笑われた。いっぺん、こげんようけある所でワラビ採りしてみてえ!掲載日：2008年（Ｈ20）４月25日「ちまた　方言ばあじゃ」・71歳ワラビ採りに心がウキウキ

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