福寿草
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61 昨年11月、世界遺産の石見銀山へ2泊3日の旅行をしてきました。晴天に恵まれ大山のすばらしい雪景色を眺めたあと、三瓶小豆原埋没林公園へ。3600年前、三瓶火山の噴火で埋もれた縄文時代の巨木が林立する姿は圧巻でした。 温泉津温泉に泊まり、次の日は石見銀山へ。ガイドさんに案内してもらい町並みコース、銀山コースと歩き、龍源寺間歩(坑道)の中まで見学しました。 ガイドさんの説明では、この周辺に住む次男、三男は10歳になると坑道で仕事をさせられ、きつい労働で20歳をすぎるころには体が弱り、30代で亡くなる人が多かったとか。このため坑夫供養の五百羅漢像を造ったところ父や、わが子の面影を求めて大勢の人が参られたそうです。 16世紀から東アジアへ流通する大量の銀を生産した石見銀山。採掘から精錬まですべて手作業で行った当時の人たちの苦闘ぶりに頭が下がりました。 その日は有福温泉に泊まり石見夜神楽を見ました。にぎやかな笛、太鼓のはやしに合わせ、豪華絢けん爛らんな衣装をまとった勇壮な舞やスケールの大きな大蛇の舞を堪能。思い出に残る旅でした。掲載日::2010年(H22)2月10日「ちまたの風」・72歳石見銀山への旅

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