福寿草
87/112

85 毎日早朝、氏神様へノルディック・ウォークのストックを両手に歩いてお参りし帰途、河川公園に下りてストックを一段上の石段につき百回ほど上下したり、スクワットをし石に腰掛け手や足の運動をする▼川面に跳ねた魚が朝日をあびて銀色に光り、新鮮な空気をいっぱい吸い大自然に感謝です。視線を上げるとすぐ前に和気富士、麓には私の実家の祖父たちが建設委員を務め、建立した「南無妙法蓮華経」の大きな石碑がある。これを作る時大きな紙に大きな筆でお聖人さんが「南無……」と書いておられ祖父たちが合掌してる写真が我家にあり以前和気のお寺で見ていただくと、先々代の原田聖人さんだと言われた▼その少し先には祖父母が大正時代に建てた古い家がある。母はその家に嫁いできたその後父の叔母から大阪に出て来いと強く言われ両親二人大阪へそこで私たち兄姉が生まれ祖父母も大阪に。だから今は他人の所有です▼歯科医院を開業してた父が戦時中に亡くなり続いて祖父母もそして戦争が激しくなり母の実家の旧佐伯町に疎開した▼和気髙校に通学した時この家を祖父母が残してくれてたらと思った。祖父母・両親が昔暮らしたこの和気の町、私も高校から60年以上この町で、日本一の藤公園もあり大自然に恵まれたこの町が私は大好きだ。掲載日:2013年(H25)8月24日・76歳市民がつづった論評 わたしの“滴一滴”150作品展示

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です