福寿草
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89掲載日:2014年(H26)3月14日「ちまたの風」・77歳ちまたの風 107通のはがき いつも笑顔で、みんなを楽しませてくれたFさんが昨年末、亡くなられました。 私とFさんは6年前の2月、朝刊「ちまた」に一緒に掲載されたのが縁で、春の後楽園で初めてお会いしました。 ちまた友の会総会、文章教室、バス旅行のほか山陽新聞健康ウオークで和気―佐伯間も一緒に歩きました。 私より10歳も若いのに、昨年4月3日のはがきに「1日入院検査したところがんが見つかった」と記してありびっくり。でも治療のかいあって良くなられ、9月職場復帰し喜んでいたのに。10月、「体調悪化、余命2カ月」との便りが届いたので、私は励ましのはがきを送り続けました。 12月に入って、ひんぱんにはがきをいただきました。毎回、必ず「…に感謝です」と書いてありました。 18日、病院へお見舞いに行ったときにはよく話もできました。その後、私が送ったはがきを奥さんに読んでもらい、「うん」とうなづいたその日、安らかに息を引き取ったと、奥さんからの電話で知りました。 私の手もとには107通のFさんからのはがきがあります。毎日少しずつ読み返しながら、在りし日のFさんをしのび、楽しかった日々を思い起こしています。

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