mukashi1
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8 桃太郎は、ぐんぐん大きくなって、すぐに近所の大きな子のようになったそうな。 すると、近所の子どもたちが、「桃太郎さん、桃太郎さん、山へ木こりに(薪にする木を切りに)行きましょうや」と誘いに来た。「木こりに行きたいが、きょうは、わらじを作らんといけん。行っとってくれえ」「そんなら、明日行きましょうや」 近所の子どもたちは、山に行ったそうな。 次の日、また近所の子どもたちがやってきた。「桃太郎さん、わらじができたか。山へ木こりに行きましょうや」「きょうは、わらじのひげをむしらんと(取らなければ)いけんから行けん。行ってくれえ」 その次の日には、「きょうは、背な当て(荷を背負うとき背に当てる藁製などのクッション)を作らんといけん」その次の日には、「背な当てのひげをむしらんといけん」

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