mukashi2

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11「一つくださりゃお供をしよう。二つくださりゃついて行く」「そんなら、二つやるからついて来い」　猿もきび団子を二つもろうて、桃太郎について行ったそうな。　また、先に先に行っていたら、今度はキジが出てきたそうな。「桃太郎さん、桃太郎さん、どちらへおいでですりゃあ」「鬼ヶ島へ鬼退治に行く」「お腰のものは、なんですりゃ」「日本一のきび団子じゃ」「一つくださりゃお供をしよう。二つくださりゃついて行く」　キジもきび団子を二つもろうて、犬や猿といっしょの連れになって、鬼ヶ島をめざして、どんどん、どんどん行ったそうな。　鬼ヶ島に着いて、鬼の館に行ってみると、鬼が大勢集まって酒盛りをしておった。見ると、酒しゅ呑てん童どう子じが大将で、一番上座に座っとる。赤鬼や青鬼が、その前でにぎやかに酒を飲んでいると。　そこに桃太郎が入っていって、「私は旅のもんで、道に迷うて困っとります。見るところ、ちょうど酒盛りのようじゃが、

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