mukashi2
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17 もう一切れ食べたら、ずっとうまかったそうな。〈もう一切れ〉〈もう一切れ〉と食べているうちに、芋を全部食べてしもうた。するとお婆さんのおなかがぱんぱんにふくれて、ブーッと大きな屁へが出たそうな。 そこにお爺さんが山から帰ってきて、「お婆さん、きょうは柴を刈らずに、くさかった」と言うたそうな、 昔こっぽりひきの糞。 (新見市)  註 「桃太郎」のパロディで、広く伝承され一話型となっている。導入部は、だれもが「桃太郎」だと思い、「大きな、大きな」の次は、桃が流れてくると予想している。それが芋なので、あっと驚かされる。子どもたちの反応を見ているとおもしろい。最後は「草刈った」と「臭かった」の懸け詞で締めくくる。

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