聖書の世界
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32リシテ人の額を撃った。石はペリシテ人の額に食い込み、彼はうつ伏せに倒れた。ダビデは石なげ紐と石一つでこのペリシテ人に勝ち、彼を撃ち殺した。ダビデの手には剣もなかった。ダビデは走り寄って、そのペリシテ人の上にまたがると、ペリシテ人の剣を取り、さやから引き抜いてとどめを刺し、首を切り落とした。ペリシテ軍は、自分たちの勇士が殺されたのを見て、逃げ出した。イスラエルとユダの兵は立って、鬨の声をあげ、ペリシテ軍を追撃して、ガイの境エクロンの門に至った。ペリシテ人は刺し殺され、ガトとエクロンに至るシャアライムの道に倒れていた。イスラエルの兵士はペリシテ軍追撃から帰ると、彼らの陣営を略奪した。ダビデはあのペリシテ人の首を取ってエルサレムに持ち帰り、その武具は自分の天幕に置いた。  ペリシテ軍の陣営から一騎打ちの呼びかけがあり、それに応じたダビデは、訓練した、あの武術で、ペリシテ人に勝った(紐を使った石投げ術で、相手を倒した)。その後の戦にも勝利した。  ダビデは、切り落とした敵の首を、持ち帰り、その者の着用していた武具を天幕に飾った。五、屈辱の戦い(サムエル記下 十章二−十九節) ダビデは、「ハヌンの父ナハシュがわたしに忠実であったのだから、わたしもその子ハヌンに忠実であるべきだ」と言って、使節を遣わして哀悼の意を表そうとした。ところが、ダビデ

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