聖書の世界
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36 舌に偽りを語ることを教え 疲れるまで悪事を働く。 人の堕落は酷く、他人はもとより兄弟ですら信用できない。また、隣人は真を語らず、偽りを、体力の限り言い続ける。 (創世記二十五章三十一−三十三節) ヤコブは言った。 「まず、お兄さんの長子の権利を譲ってください。」 「ああ、もう死にそうだ。長子の権利などどうでもよい」とエサウが答えると、ヤコブは言った。 「では、今すぐ誓ってください。」 エサウは誓い、長子の権利をヤコブに譲ってしまった。ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えた。エサウは飲み食いしたあげく立ち、去って行った。こうしてエサウは、長子の権利を軽んじた。
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