聖書の世界
54/100
44主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。 十人の娘のたとえで、そのうちの五人は賢くて、壺にともし火の油を持っていた。残りの、そうでない娘たちは油を少しも持っていなかった。 この賢い五人の娘たちは、困難な時代にキリストを信じていた。真の良い弟子たちを表わしている。愚かな娘たちは信じておらず、従って、信仰を持っていなかった者達を表現している。 花婿は、キリストを指している。 信仰を持っているかどうかは、外面から判断することは難しい。 愚かな娘達は油がなかったために、分けてもらえないかと、賢い娘達に頼んだが、結局買いに行くことになった。 賢い娘達の断ったのは、一見、自己中心的に見えるが、しかし、信仰(御霊)は分けて与えることは出来ない。 信仰の本質を言っている。十二、狭い門(同七章十三−十四節) 「狭い門から入りなさい。滅びに通じる門は広く、その道も広々として、そこから入る者が多い。しかし、命に通じる門はなんと狭く、その道も細いことか。それを見いだす者は少ない。」
元のページ