聖書の世界
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59第六章 愛です第二節 結 び 愛は、神の人間に対する愛、人間の神に対する愛、人間の人間に対する愛の三つに分けられる。 けれどもこの三つの分け方のなかで、中心となるものは、神が私たちを愛してくださったのであるから、「私たちも互いに愛しあうべきである」、になる。 神の人間に対する愛は、明らかに、事実に基づいている。旧約聖書では、出エジプト記「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である」としている。新約聖書においては、特にパウロは、キリストの十字架とキリストの復活が、神の愛の唯一の根拠であると考えている。 愛は、自然の愛ではなく、人間が罪人であった時に、その罪人のために、キリストが罪を引き受けて死んで下さった、と言う事実によって明らかである。 なぜなら、神は愛だからである。 人の神に対する愛は、多くの「愛のしるし」を受けた者ほど、神を多く愛することができる。 数ある戒めの中で、神に愛され、キリストに愛されたように、人々が、互いに愛しあうこと

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