聖書の世界
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67第七章 奇 跡 こうしてペリシテ軍は戦い、イスラエル軍は打ち負かされて、それぞれの天幕に逃げ帰った。打撃は非常に大きく、イスラエルの歩兵三万人が倒れた。神の箱は奪われ、エリの二人の息子ホフニとピネハスは死んだ。  イスラエル軍はペリシテ軍に、戦い、敗北した。  残念だ。  イスラエルの長老達は考え、主の契約の箱(モーセの十戒を刻んだ石版を納めた箱)を陣営に持って来させた。これを戦いの「守り神」にした。  これを見たペリシテ軍は、ここで、戦術を練った。  ペリシテ軍は男らしく、皆が戦った。  イスラエル軍は勝ちえなかった。  ペリシテ軍が勝利し、イスラエル軍は敗走した。イスラエル軍にとっては、主の箱は結果として(イスラエル軍の禍の)呪いの箱に終わった。  この「神の箱」が現実世界を超越し、実際の戦争の厳しさを打開し、期待通りの勝利を導く、救いの切札にはならなかった。  奇跡が期待されなかったのである。

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