siawase
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84すしおけ“ゆりわ” 私が嫁いで来て六十五年近くになりますが、それ以前から使っていたすしおけと、その後購入したおけがあります。どちらも二升入りの大きなおけで、お祝いの日などには赤飯、おすしを作り大家族の口を楽しませてくれました。お祭りには親戚中にすしを配りましたが、木製なので適当に水分を吸い、おいしくでき上がるのです。 家族が少なくなってからは一升入りの小さいおけを買い、大きなおけ二個は、以前に農協の景品で貰った新品の二升入りおけと一緒に物置にしまっていました。 この地方では木製のすしおけのことを〝ゆりわ〟と言います。先日、JAの役員さんに「ゆりわが三つもある」と話したところ、毎年農協

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